はじめての多重知能理論~本当のあなたの力に気づく~
著:有賀三夏
偏差値で測れないあなたの「得意」の見つけ方
ハーバード大学で生まれた知能理論「多重知能理論(MI理論)」の入門書。
「自分は何が得意なんだろう?」
この本では、そんな疑問に応えるヒントをお伝えしていきます。
多重知能理論で提唱している8つの知能を通じて、それぞれの知能の見つけ方や伸ばし方などを紹介。自分や子どもの力を、新しい角度から見つめ直せる一冊です。
【寄稿】多重知能理論の生みの親 ハワード・ガードナー博士からのメッセージ
■内容について
多重知能理論では、人間には「言語的知能」「論理・数学的知能」「音楽的知能」「空間的知能」「身体・運動的知能」「対人的知能」「内省的知能」「博物的知能」の8つの知能が備わっているとしています。
私たちは皆、生まれつきこれら8つの知能を備えており、この多様な能力の集合体が人間の思考力を形作っているのです。
この本を通じて、これまでの学び方や働き方を変え、あなたや周りの方の中に眠る「まだ見ぬ強み」と出会ってみましょう。
■こんな悩みを持つ方へ
- この子は何が向いているの?
- 私、頭が悪いから……
- 自分の強みがわからない
- どうやって勉強したらいいの?
- ひとつの物差しで、決めつけたくない
- やりたいことがあるけど、向いていないかも?
■「まえがき」より
「好きなことは何ですか?」
そう聞かれたら、いくつか思い浮かぶのではないでしょうか。では、「あなたの得意なことは何ですか?」と聞かれたら、どうでしょう。少し考え込んでしまいませんか?
こうした自分の力を考えるときに、手がかりになるのが、本書で紹介する「多重知能理論」です。
好きなことに取り組むとき、今までとは違う得意を生かせないか?
苦手な仕事の中にも、自分の力を使える部分はないか?
誰かの成功した方法をそのままなぞる以外に、試せることはないか?
多重知能理論を知ることは、そんな問いを持つきっかけになります。
「理論」と聞くと、難しい言葉の並ぶ専門書を思い浮かべる方もいるでしょう。
けれど、この本を読むために、心理学や教育学の専門知識は必要ありません。
『はじめての多重知能理論』は、身近な出来事を通して8つの知能を知り、自分や周りの人の得意を考えるための入門書です。難しい用語を覚えることよりも、「自分の生活ではどうだろう」と考えながら読み進めてください。
知ることから、試すことへ。
その積み重ねを通して、自分の力を生かす方法を探していきましょう。
(「はじめに――まだ気づいていない、あなたの得意を見つけよう」より抜粋)
【目次】
- はじめに――まだ気づいていない、あなたの得意を見つけよう
第1章 多重知能理論ってなんだろう
- 8つの知能
- 知能は「数字で」表せない
- 「頭の良さ」の多様性
- 「IQテスト」の歴史
- 現在の学力テストは「学力のテスト」
- 多重知能理論は測れるのか?
- スタンバーグの知能理論
- 知能の核となるのは「問題解決能力」
第2章 8つの知能
- 8つの知能とは何か?
- 言語的知能
- 論理・数学的知能
- 音楽的知能
- 空間的知能
- 身体・運動的知能
- 対人的知能
- 内省的知能
- 博物的知能
- 知能と脳
- 知能個性
- 知能とドメイン――職業・役割との関係
第3章 多重知能の測り方
- 「テスト」から「アセスメント」へ
- 知能を公平に評価するには?
- 教室が博物館に⁉――「プロジェクト・スペクトラム」の衝撃
- 答えよりも「解き方」を見る
- 成長の足跡を残す「プロセスフォリオ」
- 「パフォーマンス評価」の実践
- 自己評価ツール「MIDAS」
- 文化が変われば「測定」も変わる――オーストラリア先住民の例
- 文化が変われば「測定」も変わる――マオリ族の例
- AI時代、多重知能はどう測るのか
第4章 多重知能理論の使い方
- 「子どもを理解する枠組み」として使う
- 多様なきっかけを用意する「エントリー・ポイント」
- 教室を複数の活動エリアに分ける
- 特別支援・インクルーシブ教育
- 全校体制でMIを取り入れた公立校の挑戦(キー・スクール)
- 学校全体を底上げする多重知能理論の実践例
- 「大人の学習」と企業研修のアップデート
- 最強のチームを組むための「強みの組み合わせ」
- 情報の「見せ方」と、自己解決の「能力」を分ける
- 課題に応じて複数の知能を組み合わせる
- 才能を、組織と社会に直結させる「グッドワーク」
第5章 知能を伸ばすために
- 脳損傷の病棟から始まった「知能はひとつではない」
- 脳は変わる――「神経可塑性」が示す学習と適応
- 才能の方向を変える――「結晶化体験」
- 制作・知覚・内省で知能を伸ばす(Arts PROPEL)
- 文化が、知能の伸び方を変える(1)――論理・数学、音楽、空間
- 文化が、知能の伸び方を変える(2)――身体・運動、対人、内省、博物
- 「1万時間」だけでは足りない――発達の波と練習量
- ハワード・ガードナー博士から、日本の読者の皆さんへ
【著者】
有賀三夏(ありが・みなつ)
金沢大学 融合学域講師、画家、アートセラピー研究者。 芸術思考学会副会長。2009年よりハーバード教育学大学院・多重知能理論研究プロジェクト・ゼロに参加。サービス創新研究所(旧・明治大学サービス創新研究所)研究員、武蔵野学芸美術教育研究所研究員を兼任。岡山大学大学院教育学研究科附属国際創造性・STEAM 教育開発センター協力教員として、STEAM 教育と創造性開発の研究に従事。著書『自分の強みを見つけよう~「8つの知能」で未来を切り開く~』ほか。O-1 米国卓越能力保持者ビザ認定アーティスト。
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